身内_アマデウス_幕間

system:amadeus No.6：強制終了及び絶望の闇の感知は無し。成功ゆえ依然戦線に変更なし

system:amadeus No.6：戦死者なし、行方不明者：G-P-52.H-R-83の両名。

No.6：「タイタン神群によるヘルの回春は大きすぎましたね」

No.6：「多少なりに動揺が走ると思ってはいましたが、ここまで、とは」

No.6：「ヘルメスさまがどのように対処なさるおつもりなのか、わたくしにはわかりませんが」

No.6：「……すこし神子にも疲労が蓄積しているようですし、ここは緊張がほぐれるような任を与えるべきなのではと愚行いたします」

No.6：「―――ええ、それではそのように」

ネフェルタリ：「ごきげんよう。……なにをしていらっしゃるの？」

No.6：「これはエジプト神群の……」

No.6：「ヘルメスさまやギリシャ神群の方々と話しておりました。神話戦線と名付けられたこの戦いの行方を」

ネフェルタリ：「あらあら。珍しいですわね。貴女は常に任務に懸念や疑問など抱かなかったのに」

No.6：「それはそうです。わたくしはNo.6。この世に初めて産み出されたホムンクルス」

No.6：「無名にして消えゆくだけの伝説の神子。神の道具でしかありませんから」

ネフェルタリ：「そうですわね。なら敢えて貴女の名で語りましょう、イヴ。初めて世界の真理を求めた女」

ネフェルタリ：「あなたは何故、その戦いの行方を追うのです？」

No.6：「それは……」

No.6：「……人の生き方を見守りたい、からです」

No.6：「あとその名は捨てました。どうぞわたくしのことはNo.6とお呼び下さいませ」

No.6：「エルキドゥさま、パンドラさま、神々に捏ねられた英雄は名をもらいますが全て個体名はナンバーですから」

ネフェルタリ：「もう、機械的すぎるのよ。あなたは」

ネフェルタリ：「わたくし、拗ねちゃいますわよ。よろしくて？」

No.6：「よろしくはありません」

No.6：「……しかしネフェルタリ様がこちらにおいでになるということは伝説の子として動かれるおつもりですか？　戦線に加わると？」

ネフェルタリ：「戦線にくわわると、それこそ旦那様がうるさいのですが、よろしくて？」

No.6：「よろしくはありません」

No.6：「……では何故こちらに？」

ネフェルタリ：「それは、貴方とふつうにお話がしたかったからですわ」

ネフェルタリ：「昔のように、親たる神の説話を茶菓子にして、ね」

No.6：「あの、わたくしは報告書を……作らなければならないのです」

出雲　葵：「ではそっちは私が続けましょう」

No.6：「ああ、いけません。出雲様はそろそろお帰りください。オーバーワークです」

ネフェルタリ：「数時間ですし、出雲様にお願い致しましょう。…よしなに」

出雲　葵：「はいはい」

No.6：「ああ……！　いけません、なりません……！？」

：フェードアウト

出雲　葵：「………」

出雲　葵：「……さて、と」

出雲　葵：「少々調べさせてもらいますね。申し訳ありませんが、『あっし』はどーにもどっちつかずでして」

system:amadeus：You are Name?

出雲　葵：[]

出雲　葵：「Aoi_Izumoっと」

system:amadeus：―――Error

出雲　葵：「エラー、ねぇ」

出雲　葵：「はて？　導きの子として生死不明からの復帰処置がされたと聞いていたんですが」

出雲　葵：「まあ、仕方ありませんね」

出雲　葵：「Y-A-yatagarasuで行ってみましょうか」

system:amadeus：―――check...OK. login.

出雲　葵：「あ、行けますね。執行人コードは消されてないみたいですねえ」

system:amadeus_yatagarasu：【居場所解析：タイタン神群：貂蝉・アリストテレス　タイタン神群支配領域解析】

出雲　葵：「ふう、」

出雲　葵：「……やはり、ヘルの領域の方が広いですねえ。蚩尤・テスカトリポカは動かず、ハイぺリオンはまあそうなりますよね」

出雲　葵：「ハイぺリオンの位置を取得して、アリスさんに送っときますかね。あとは……おや？」

出雲　葵：「……クロノスの領域がない」

出雲　葵：「……領域争いに負けたにしては、早すぎるし、争いがなさすぎやしませんか？」

出雲　葵：「とりあえず、これはギリシャ神群に提出しましょう。勇人くん、これでこっちの親神がつけばいいんですけどね」

出雲　葵：「―――はぁ、まいったまいった。子供はゆっくり育てるものなんですけど。情勢がそれを許さないのは笑うしかない」

出雲　葵：「さぁて、『私』は、どう動きましょうかねえ」

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貂蝉：「……そう、あの子、あっちに行ったの」

アリストテレス：「安心したか」

貂蝉：「ふふ…そうねえ。どうかしら」

アリストテレス：「俺は、まあ、安心した」

アリストテレス：「アレは此方向きではない」

アリストテレス：「性質も、性格も」

貂蝉：「……でも、心配はあるわ。あの子は自分がヒトであるっていう自意識が希薄だもの」

貂蝉：「わたくしみたいに後から壊れたわけでもなければ瑠雲ちゃんのように生まれながらにってことでもない」

貂蝉：「ただあの子は憎まないし怒らない……それを受け止めてしまう」

貂蝉：「……星としての光は充分なのだけど、もったいないわぁ」

アリストテレス：「………」

貂蝉：「あら？　どうしたのぉ?」

アリストテレス：「いや、お前、普通に喋れたのだなと」

貂蝉：「うふふ♡　殺してあげましょうか？」

アリストテレス：「あーいやーすまんな。口が滑った」

八重垣　瑠雲：「～♪」

貂蝉：「瑠雲ちゃんはご機嫌ねぇ♡」

八重垣　瑠雲：「あたりまえだろ。クロノスの神子ども、大体殺し尽くしてやったからね」

八重垣　瑠雲：「残念ながら大将首はとれなかったけど、信者大半取られて、残った信奉者も殺されちゃ、神としてはほぼほぼ死んだも同然だろうさ」

八重垣　瑠雲：「ああ、これをしったアイツがどんな顔をするのか、楽しみで楽しみでたまらないよ、あは、あはははははははは」

アリストテレス：「………」

貂蝉：「……♡」