バイサマ2-2

：校門の外に出て少し行ったところで……

：今まさに、タクシーに乗り込もうとしている柳の姿を見つけるだろう。

：　

八十神 四緒：「せんせ、先生…！まっ……」息切らして

佐伯 郁：「せ、せんせーーーーーー！！！！！」珍しく大声を出す

柳綾乃：「えっ　二人とも！　一体どうしたの？」

柳綾乃：「せ、先生急いでるんだけど……」

佐伯 郁：「わっわたし達も今すっごい急いでてっ！」

八十神 四緒：「し、獅堂くん、屋上で……急いで……！」

柳綾乃：「え、え……？」おろ

佐伯 郁：「屋上で、決闘するって……！」

八十神 四緒：とにかくきてください！って顔で手を掴み

八十神 四緒：「絶対、後悔、しない、から……！」

佐伯 郁：「先生にとっても、大事なこと！なのでっ！！」息を切らせながら

柳綾乃：「け、決闘！？」

柳綾乃：「あの子ったら……もう！ばかっ！」

：柳は血相を変えて今来た道を戻り、出てきた校門を改めてくぐり校内へと急ぐ。

八十神 四緒：やったね！って顔で郁ちゃん見て、先生を追いかけます

佐伯 郁：胸の前で両手をぎゅっと握って、その後すぐに追いかけます

：二人はそのまま柳を追っていく。こちらは少々お待ちを！

佐伯 郁：はーい！

八十神 四緒：はーい

：　

：それでは、そのまま学園に戻ろうとする。

：そんな君たち。

：　

：…………　ブオオオオオオン　……………

：　

：ブオオオオオオオオオオオオオオオオンン！！！！！！

：　

：突然のエンジン音に驚き、周囲を見回すだろう。

：すると

：ゴテゴテにデコレーションされたピンクの大型バイクと、

：同じピンクのライダースーツにぴっちりと身を包んだ大柄の人物が

：君たちの横を物凄いスピードですり抜けて行く。

：　

：　

：……学園の敷地内へと入って行ったようだ。

佐伯 郁：「！？！？」

八十神 四緒：「……！？！？」二度見しようとした

：二度見する。なんだあれは。……なんだ？

佐伯 郁：「えっ、えっ？？？？」困惑

八十神 四緒：「……？？？い、行く……？」

佐伯 郁：「う、うん……あっ」LINEを確認して

佐伯 郁：「……神崎先生……？」心配そうな顔で

八十神 四緒：つられてLINE確認

佐伯 郁：『柳先生も屋上に向かいました』って返しておこう