みうち

GM：---------

ハデス：「……忌々しき事態だね」

ポセイドン：「ああ」

ヘラ：「……ッ！　でも、こんなの嘘よ！　アイツがいなくなるわけないじゃない！」

デメテル：「そうねえ。良くも悪くもギリシャ神群の代表だもの」

アルテミス：「ですが事実は事実として捉えなくてはならないわ」

アポロン：「アルテミスの言う通りだ。……我らが主神、ゼウスが死んだ。それだけは間違いない事実として認識しなくては」

ヘラ：「ッ……わかってる！わかってるけど！」

ヘラ：「アイツがのんきにヘラヘラ笑ってるのが普通だったのに、今更、」

デメテル：「ヘラちゃん……。そう、よね……」

ハデス：「復活を目指すなら一つあてはある。パーンの事例を覚えているかい」

ポセイドン：「死を宣告したにも関わらず、人々の信仰によって復活した。あの事例か」

ハデス：「ああ。　パーンより有名な彼だ。　すぐには無理だけどそのうち復活は果たされるだろう。　それでももっと時期を早めたいというならば」

アポロン：「……ヤマト神群が行おうとしているものに介入し、情報を集める、か？」

ハデス：「ああ。そして神子の中に封じ込める。ゼウスの実子ならば彼の情報も結構もっているはずだからね。神子を神話生物に書き変えた上でゼウスのデータを上書きと言う形にはなるが復活できるだろう」

ハデス：「落ち込むとはおもうけど」

デメテル：「……早急にというならそうなんでしょうけど」

ポセイドン：「人道的ではない、な。……しかし主神の不在はまずい。それで進めるしかあるまい」

アルテミス：「ならば神子の選出は私たちがする」

アポロン：「ヤマトの方にはヘルメスに口を聞いてもらうが、構わないだろうか」

ヘラ：「ええ。頼んだわ。……絶対、あの馬鹿をこっちに引き戻すわよ」

GM：----------

百手　勇人：「……」

百手　勇人：「……ゼウス兄、が、しんだ……？」

百手　勇人：「え、なん、で……。あ、あ、ああ、俺、俺がいる、から……？」

百手　勇人：「そう、そうだ、父さんも、俺が……。だから、卓也さんだってしにかけ、て……」

百手　勇人：「……やっぱり、おれは、どうぐでなきゃだめだったんだ」

出雲　葵：「…そんなことはないと思いますよ」

百手　勇人：「あ、葵、さ」

出雲　葵：「本当は自分の身勝手な都合だったんですが、まあいいでしょう」

出雲　葵：「君も、一口乗りませんか？」

百手　勇人：「の、のるって、なにに……」

出雲　葵：「うん。興味をもつなら、まだ、キミは人であるべきです」

出雲　葵：「神々の顕現。そして復権。喪われた神々の復活。……この世界をもう一度神々のものに」

出雲　葵：「私の目指しているのはそういうものです。己の神々に利権をという神統主義ではなく、導く存在として世界を神の手にというのが私の目的です。「神話再興主義」とでもいいましょうか」

百手　勇人：「え、え…え……？」

出雲　葵：「その為にも、欠けた神がいるのは困ってしまうんですよ。なのでお力添えください。あなたにどんな目的があっても構わないので」

百手　勇人：「……それが、たっせいされたら、どうなりますか」

出雲　葵：「どう、とは」

百手　勇人：「にいさんはかえってきますか、とうさんはおれをひつようとしてくれますか」

百手　勇人：「おれは、もう、なかなくてよくなりますか」

出雲　葵：「そうですね。最低でもその中の一つは、叶いますよ。　ゼウスは戻ってきます。それはお約束しましょう」

百手　勇人：「………」

百手　勇人：「……わかりました」

百手　勇人：「おれは―――」