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Birth|TRPGセッションログバンク

aoringo tools

aoringo作成のTRPG中心ツール置き場


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Birth


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二章 産声-4- 雑談削除 これは、"世界"と"君"を救うための物語

GM: 

GM: 

GM:前回のあらすじ

GM:真実確認完了、すべてはあなた達に託された!残すは最終決戦!

GM:頑張ってください、ヒーローさん達!

GM: 

GM: 

GM:マスターシーン「対峙」

GM:親神たちの激励を受けて扉を開けたあなた達。

GM:その扉の先にあったのは、どこか空虚な光景だった。

GM:巨大な、機械仕掛けの化け物が中央に鎮座している。それを囲うようにして、様々なコードや機械が埋め尽くされている。

GM:その機械の一つを、壮年の男が一心不乱に操作している。あなた達が入ってきたことに興味の一つも示さない。

GM:その代わり、彼の横にいた少女…エルが、あなた達の方へと歩いてきた。

エル:「もう来たんだ。早かったね、ヒーローさん」

エル:「でも、もうすぐ完成しちゃうよ。…ただ、あの機械はあくまで器だから壊してもあまり意味はないの。同じ理由で、コードとかその辺の機械を壊しても無駄だよ」

エル:「機械仕掛けの神が、世界を滅ぼす怪物が起動するために必要なのは、私だけ。あれはそれを増幅させるための機械なんだって。私だけでもたぶん、この国と周辺一帯くらいなら一気に滅ぼせるんだけど」

エル:「まあ、というわけで。戦うなら、壊すならこっちかな?信じられないなら先にあっち壊しにいってもいいけど。その隙に世界を壊しちゃうから」

GM:少女は世間話をするかのように言い募る。その表情は、いっそ微笑みすら浮かべている。

エル:「お父さんは忙しいから、私がお相手をするよ。大丈夫、たくさんのデータを読み込んだから。あなた達のデータも、この前の研究所でもらったし」

エル:「だから、ね?」

エル:「私は旧き神を殺すもの。何の力もない、神の加護もない、ただの人間が作り上げたデウス・エクス・マキナ。さあ、世界の滅亡を賭けて戦いましょうか」

GM:少女の体から、たくさんのコードが溢れる。周囲に置かれた機械がそれに呼応するかのように蠢き、少女の体を包む。

GM:少女があなた達の前に立つ。姿は今までとさして変わらない。けれど、明らかに何かが変わっていた。少女は、どこか機械音声じみた声で続ける。

エル:「私はただ、お父さんのお願いをかなえるの。本当は世界なんてどうでもいいわ。だけど、お父さんにとっての神様は私で、私にとっての神様はお父さんなんだよ」

エル:「だから。ヒーロー、ねぇ、ヒーロー」

エル:「世界を救いたいのなら、私を殺して、壊して、消してください。それが、唯一あなた達の望みをかなえる手段だよ」

エル:「さあ、人が作った神様と、神の愛した子供たち。いったいどちらが勝つのかな?」

GM: 

GM:少女との戦いを避けることはできない。彼女を壊さなければ、世界はやがて終わるだろう。

GM: 

GM:【(Ins) Amadeus-神話創生-】

GM:では、奮起の前に。皆さん、開幕の名乗り上げをお願いいたします。順番は皆さんの任意でどうぞ。

内海たまき:エルちゃんから貰ったブローチにそっと指先を走らせて

内海たまき:「君のことは絶対に止める、けど、消したりなんかしない。全部無かったことになんか、させない」

内海たまき:「松上さんの奥さんのことだって……そうなってはいけないはずの結末、だった。それを否定はしないけど、だからってみすみす世界を壊させたりなんかしないよ」

内海たまき:「だって世界の見えない部分はきっと汚くて、不幸で、冷たいものだって……知ってるけど、それでも、美しいんだから。君が美しいと感じたものだもの、壊させたりなんかしない」

内海たまき:「龍宮の主、トヨタマヒメの子、内海たまき————君のことを、絶対に助ける!」

GM: 

氷上一夜:「エルさんが私たちをヒーローと呼ぶのならばあなたを救うこともまた私のやるべきこと」

氷上一夜:「子供を見捨てる神子など、我が神バステト様に相応しくありません」

氷上一夜:「氷上一夜 いざ尋常に参ります!」

GM: 

藤森 由鶴:「俺はヒーローになったつもりはない。今も昔も、ずっと自分の大切な人達のためだけに戦ってきた」

藤森 由鶴:「今だって、俺は俺のためにきみと戦う。これは世界を救う戦いじゃない。互いに譲れないものを守るための戦いだ」

藤森 由鶴:ふわり、ふわりと、足元から浮き上がる光の粒の中を歩く。

藤森 由鶴:いつでも傍に。そう、美しい笑みで告げてくれた親神を思い描きながら、青年は父の名を高らかに叫ぶ。

藤森 由鶴:「雄弁で優しく、不変なる裁きを与えし者。世界に愛され、滅びた世界で蘇った神々の貴公子」

藤森 由鶴:「我が剣は貴方のために、我が魂は貴方の元に。北欧神群が一柱、バルドル様の名の元に、滅亡の予言すらも砕いてやろう」

藤森 由鶴:「さぁ、大舞台の始まりだ! 藤森由鶴、推して参るぜ!」

GM: 

GM:強き祈りは鋭き刃に、優しき想いは消えぬ光に。あなた達に、新たなる力が沸き上がる。全員に「神話創世<アマデウス>」のギフトが付与されます。ギフトの公開をいたします。

GM: 

GM:神話創世<アマデウス>
分類:常駐 条件:黒赤青緑白 タグ:人(背景や出自に合わせ、「獣」「機械」「影霊」等自由に変更可能)、精神、光

あなたはステータスを1つ選び、そのステータスをシフトさせることができる。この効果でHPに変動せず、元がSであるのなら5D6で振ることになるものとする。
また、あなたが行うすべての攻撃・ダメージを与える術式に特攻「神」が付随される。既に攻撃対象が該当する特攻を所持していた場合は、特攻対象へのダメージを更に1D6上昇させる効果へと変更される。

このギフトは「神の力に由来しない」。あなた達自身が得た、ひとつの答えの形である。

(神の力で闇を払い、人の力で光を掴め)

GM: 

GM:まず、お好きな能力をシフトどうぞ。普通に命中とか術式につかいのでいいと思います

藤森 由鶴:では、武勇を

内海たまき:へむ では武勇をー

氷上一夜:霊力でー

GM:はーい 各自メモに追記どうぞ!ステメモいじります

藤森 由鶴:はーい。キャラメモの一番下に書いときました

内海たまき:メモをカッコ書きで修正しました 武勇A++(プライズ効果あり)

GM:はーい

GM:それでは戦闘前 奮起を行う方はいますか?

藤森 由鶴:しないです

内海たまき:しませんー

氷上一夜:しませんー

GM:はーい それでは続きまして偵察ラウンドへ。マスターシーン「ヒーロー」の効果により、脅威「ERROR」が自動公開されています。

GM:残りみっつ、順番にどうぞ

藤森 由鶴:はーい。恵みでー4してRA+1で振りたいです。

GM:どうぞ!

藤森 由鶴:恵みの使用理由はギフトアマデウスの光タグで!!

藤森 由鶴:目標はパラ1です。

藤森 由鶴:RA+1 砕かれるのは、そちらだ
Amadeus : (RA+1>=4) → [6,5,3]+1 → 7_スペシャル![6任意] / 6_成功[5白] / 4_成功[3青]

GM:ぺらっと

藤森 由鶴:青置きします。

GM:はーい お次もどーん

内海たまき:ていてい 悪夢への誘いを偵察!

GM:どうぞ!

内海たまき:RB+1 黒込み
Amadeus : (RB+1>=4) → [6,1]+1 → 7_スペシャル![6任意] / 2_ファンブル![1黒]

内海たまき:あああニコイチおまえぇえええ

GM:ダメボやん?

内海たまき:ふぇえん 黒置きで

GM:はーい

GM:最後、どうぞ!

氷上一夜:HP-2します。子供のために!

GM:イエイ!

氷上一夜:RB+1
Amadeus : (RB+1>=4) → [2,4]+1 → 3_失敗[2赤] / 5_成功[4緑]

氷上一夜:ふ、ふぃー

GM:赤かな

氷上一夜:はいっ

GM:それでは全てを偵察完了!プロットをお願いします

GM:公開どうぞ!

どどんとふ:「氷上一夜」がダイスをオープンしました。出目は1(6面ダイス)です。

どどんとふ:「内海たまき」がダイスをオープンしました。出目は1(6面ダイス)です。

どどんとふ:「藤森 由鶴」がダイスをオープンしました。出目は2(6面ダイス)です。

GM:移動しましたー

藤森 由鶴:ふむ。スレイプニル効果を使用します。パラグラフ3へ移動

GM:了解です ぴょーん

藤森 由鶴:ありがとうございますー

GM:では、戦闘ラウンド、開始となります!

GM:【EXtreminate-神話大殲-】

GM:ラウンド開始の行動はないですかね パラ1からどうぞ

内海たまき:氷上さん、どうします?

氷上一夜:確か自分の属性のインガの個数分ダメージ追加でしたよね

GM:はい

GM:メジェドだとえーと 3D6+1D6+10(神特攻含む)

内海たまき:やばいね!

氷上一夜:パラ5にチャレンジが出来る…?

GM:どこ狙ってもいいよ!

氷上一夜:では龍の背中に乗ってパラ5狙いたいです

内海たまき:ふわー

氷上一夜:高みから焼いてさしあげましょう。

内海たまき:手番じゃないけど龍身しますね!

GM:はーい

GM:へーんしん!

氷上一夜:グワーッ

内海たまき:ふわー 「落ちないように気をつけてくださいねー」

GM:それではダメージをどうぞ

GM:違う

GM:命中をどうぞ

氷上一夜:メジェドいきます! 素振り!

GM:ごー!

氷上一夜:RA+2 よく見えますよ!
Amadeus : (RA+2>=4) → [1,3,2]+2 → 3_ファンブル![1黒] / 5_成功[3青] / 4_成功[2赤]

氷上一夜:青に!

GM:はーい ダメージどうぞ!

氷上一夜:3D6+1D6+10 グワーッ(ジュワーッ)
Amadeus : (3D6+1D6+10) → 8[2,3,3]+2[2]+10 → 20

GM:惜しい 補正?

氷上一夜:補正使います!

GM:どなたにしましょう!お母さんですか!

氷上一夜:はい、バステトさま、焼き加減足りませんでした!

内海たまき:(背中焦げそうな火力出てるんだけどなぁ……)

氷上一夜:神の力を借りて撃破します

バステト:「よーし、一夜ちゃん!ふぁいと!帰った時の為に弟君たちがおいしい魚料理の練習して……はっ、言っちゃだめだったっけ?……えへ?」

GM:撃破ー!

GM:白のインガ増えますね メジェド様の威光で

氷上一夜:そうでした

GM:それではげーきは!お次、内海さん!

内海たまき:はーい

GM:殴る?砕き返す?

内海たまき:ふわふわ氷上さんを載せて戻ってきたよ

内海たまき:砕かせねぇよ!と砕かれるものはに攻撃しますー

GM:はーい 潜水自動命中!ダメージはえーと 2D6+3+1D6+9+2+1 3D6+15

内海たまき:3D6+15 かな 固定値よ
Amadeus : (3D6+15) → 12[1,5,6]+15 → 27

GM:ぐっばい

内海たまき:沈め沈め

GM:撃沈です!

GM:それではパラ3に、藤森さんどうぞ!

藤森 由鶴:はーい。スレイプニルさんで悪夢を蹴散らします。

GM:はーい 命中ド━(゚Д゚)━ン!!!

藤森 由鶴:恵みを使用。−2してRS+2で振りたいです。

GM:はい!

藤森 由鶴:RS+2 悲しみも、憎しみも、きっと、愛した反動だから。
Amadeus : (RS+2>=4) → [4,4,5,6]+2 → 6_成功[4緑] / 6_成功[4緑] / 7_成功[5白] / 8_スペシャル![6任意]

藤森 由鶴:わぁ、迷うダイス

藤森 由鶴:白置き、Sを取ります

GM:はーい

藤森 由鶴:スレイプニル3d6+光特攻1d6+パラ3+不屈4+属性インガ10+黒1d6 計5d6+17

GM:えーと 3D6+1D6+10+1D6+3+4 

藤森 由鶴:であってる、よね?

GM:あってます!

藤森 由鶴:5d6+17 俺があいつらを守りたいと思う気持ちを喰らえー!
Amadeus : (5D6+17) → 14[1,3,3,3,4]+17 → 31

藤森 由鶴:ふう。華麗でダイス1つを青インガに。

GM:はーい 青も超覚醒ですね!そして撃破

GM:パラ4 ERROR

エル:「…………っ……」

GM:行動しません

GM:ラウンド2へと移行します

GM:パラ1から行動をどうぞ

内海たまき:氷上さん、もうひとっとびする?

氷上一夜:さっき危なかったのでパラ1を狙います。

氷上一夜:飛びます飛びます

内海たまき:では背中にお乗り!

氷上一夜:グッワ!

内海たまき:ふわ~

GM:ばびゅっとひとっとび!

GM:では命中というか術式判定どうぞ!

氷上一夜:急降下しながらメジェド叩きつけたいです(グワグワ)

氷上一夜:RA+1 はい!
Amadeus : (RA+1>=4) → [5,1,2]+1 → 6_成功[5白] / 2_ファンブル![1黒] / 3_失敗[2赤]

GM:赤かな!

氷上一夜:赤ですね!

GM:あと1個で超覚醒だね

氷上一夜:そわぁ

GM:それではダメージ!4D6+10!

氷上一夜:4D6+10 (ジュワッ)
Amadeus : (4D6+10) → 11[1,2,2,6]+10 → 21

GM:げーきは!

氷上一夜:白にインガを送り出します

氷上一夜:シュッシュッ

GM:はーい

内海たまき:(白インガ生んでる……?) ふわふわ

GM:白2段階ですね!

GM:それでは内海さんですね どうしましょうか?本体も狙えるよ?

内海たまき:脅威を殺してインガが増えるのはよきこと

内海たまき:ふぇええん

内海たまき:順当に悪夢への誘いを殴りに行くよぉ

GM:あいあいさー!自動命中、ダメージ3D6+16かな!

内海たまき:3D6+16 悪夢など薙ぎ払う!
Amadeus : (3D6+16) → 5[1,2,2]+16 → 21

GM:撃破!

GM:あと6になりますね パラ3に移行、藤森さん、どうぞ!

藤森 由鶴:はーい。同パラの脅威がいなくなったので、近接ついてる武器だけど本体狙いたいです

GM:可能です 命中判定どうぞ!

藤森 由鶴:恵みー2でRS+2で振ります。父上の光の権能で、周りにある力を集めて殴りに行きたい

GM:OKいけるね!

藤森 由鶴:RS+2 世界は終わらせない、そして、きみも終わらせない
Amadeus : (RS+2>=4) → [6,4,6,2]+2 → 8_スペシャル![6任意] / 6_成功[4緑] / 8_スペシャル![6任意] / 4_成功[2赤]

藤森 由鶴:爆笑してる。 赤置きSで

GM:殺意が増したよ

GM:たぶん6D6+17かな

藤森 由鶴:化け物かな???

GM:神の加護を受けた馬の威力

藤森 由鶴:6d6+17 これが、神でも、人でも無い。世界に愛された神子の力だ!!
Amadeus : (6D6+17) → 23[1,2,3,5,6,6]+17 → 40

GM:撃破です!

GM:戦闘が終了します

GM: 

GM: 

GM:【寂れた聖地】

GM:マスターシーン「Ending -産声-」

GM:機械仕掛けの神が崩れ落ちる。断ち切られたコードからバチリと電流が流れ、いくつかのパーツは体から離れたところまで吹き飛ばされている。これ以上、戦うことはできないだろう。

エル:「……あはは。やっぱり、ダメかぁ……。でも、仕方ないよね。世界を滅ぼそうとする怪物は、ヒーローにやっつけられるべき、なんだから」

エル:「完敗だね、私の負け。……でもちょっとだけ、ちょっとだけでいいから、時間をください」

GM:そう告げた彼女は、あなた達に背を向けて進み出す。その動きは逃げるものではない。ただ必死にまだ稼働できる部位を動かして進んでいく。

GM:その背中越しに見える、戦いの中ひたすら作業していた男は、それでも彼女を見なかった。

GM:男は表情を変えず、少女の方すら見もしない。そのまま、言葉を告げる。

松上 賢吾:「どうした。増幅装置はまだ完成していないぞ」

エル:「お父さん、ごめんなさい。DEMプログラムが破壊されました」

松上 賢吾:「…っ!何を…!?」

GM:やっと少女の方を見た男は、少女のその姿にやっと表情が動く。こちらを見た男に喜んだのか、少女が微笑む気配を感じる。

エル:「ごめんなさい。全部、全部、私のせいなの」

エル:「感情はエラー。心はバグ。機械に、神に、必要ないもの。なのに、消せなかった。消したくないって、こっそり隠してしまったの」

エル:「そのせいで、負けちゃった。完璧な神様に、なれなかった」

エル:「ごめんなさい、お父さん。あなたの神様になれなくて。あなたの願いを叶えられなくて」

エル:「あんなに頑張ってくれたのに、私が心なんかを持ってしまったから、感情を捨てられなかったから、そのせいで台無しになっちゃった」

エル:「出来損ないで、失敗作で、ごめんなさい」

エル:「ごめんなさい、ごめんなさい、……この手が、世界を、お父さんを殺さなかったことに喜んでしまう、不出来な道具でごめんなさい」

エル:「どうかあなたがねがいが、しあわせにものになりますように」

GM:ボロボロの「機械」は虚ろに言葉を紡ぎ続ける。けれど、それもほんのわずかな時間だった。

GM:脚が崩れる。腕が千切れる。胴が砕ける。武装が壊れる。関節は捻じ曲がって、首は折れかけ、頭はもはや元の形を保っていない。

GM:機械仕掛けの神様は、神になろうとした人形は、ただ父親の願いを叶えたかった少女は。バチリとひどく嫌な音を立てて、完全に停止した。

GM:男はその言葉に、姿に、愕然とした表情を浮かべる。その視線の先には、全てを台無しにした忌々しい神子たちではなく、微笑み砕けた「道具」があった。

松上 賢吾:「わた、しは…私は、この子に……」

松上 賢吾:「…………」

松上 賢吾:「……………………………」

松上 賢吾:「……………………そうだ、そうするのがいいか」

GM:男はどこか泣きそうな笑顔で、再び目の前の機械装置をいじりだす。その刹那、巨大な化け物じみた姿の増幅装置が、音を立てて壊れだす

松上 賢吾:「私は一人でこの子と、この増幅装置を作り上げた。この研究所に張り巡らされた増幅装置の基盤も、全て私には把握できている」

松上 賢吾:「ここで、私のすべてを終わらせよう。神々のデータはこの子達の中にしか存在しない。だから、第二の私やデウス・エクス・マキナはそうそう登場しないだろう」

松上 賢吾:「さあ、世界を救ってみせた英雄たち。この場所から逃げなさい。私はこの場で、この子達を、この研究所を、すべて破壊してから共に逝こう」

松上 賢吾:「君たちは行くといい。世界は破滅を免れた。もう、この絶界も崩れるだろう。私の希望は潰え、残ったのは愛しているはずの「娘」にあんなことを言わせた、愚かな男だけ」

松上 賢吾:「なら、せめて最後はこの子達の傍で死ぬだけだ。君たちがここで死にたくないのなら、逃げなさい。……どうか、君たちが誰かの希望になりますように」

GM:熱気を伴う爆風があなた達を襲う。この中であの男の元までたどり着くのはおそらくは無理だろう。そもそも、逃げなければ本当にこの絶界で死にかねない。

GM:親神たちの声が響く。すぐに逃げろ、その男は嘘をついていない、と。

GM:あなた達は、急いでその場を離れ始めた。

GM: 

GM:あなた達が研究所を出て少ししたところで、ひと際巨大な爆発音が響く。研究所が崩れ、燃えていく。それが機械仕掛けの神と、世界を壊そうとした男の最期だった。

GM: 

GM: 

GM:【銀糸の音色】

GM: 

GM:そして、新たなる神話を描いた神子たちは、万神殿へと凱旋する。世界の滅びは回避された。万神殿ではどんちゃん騒ぎが起きている。

GM:あなたの知りあいの神子が近寄ってきて話しかけてくる。あなたを知る神が笑いながらあなたを労った。あなたの親神は、偉業を成し遂げたあなたを見て誇らしげにしている。

GM: 

GM:どこかはしゃいだ様子の神子が、万神殿に協力する神話生物が、神々があなたの手を引く。背を押す。隣を歩く。

GM:あなたの傍で笑う彼らを、この場にいない多くの人を、この世界を。それらを救ったのは、確かにあなた達なのだ。

GM:そんな偉業を果たした存在を、古来より、様々な者たちがこう呼んだ。多くの物語はこう語った。そして、今もなお綴られ続ける神話へと、新たに記されるのだ。

GM: 

GM:――――――――世界を救う、英雄の誕生を。

GM: 

GM:【カット】

GM:【Ending -産声-】

GM: 

GM:ここでいったん終了となります。もしやりたい演出などありましたら、お気軽にどうぞ。必要であれば、GMが出せるNPCは出せます

GM:また、条件を満たしている為、諸々終わりましたらエピローグへと移行します。

藤森 由鶴:バルドル様と、少しだけ話たいです。

内海たまき:ちょっと海にお出かけしたい

氷上一夜:えっとまだ家には帰れないけどどこにいよう

GM:はいな

GM:家に帰ってもいいよ!エピローグはまだ先の話だよ

氷上一夜:わかりました。ではお家に帰ります

GM:では、順番に

GM: 

GM:宣言順で藤森さんからですね 万神殿でいいですか?

藤森 由鶴:はい。皆がいるとこじゃ無くて、バルドル様が住んでる(?)絶界的なとこで2人でお話したいです

GM:了解です では、きっと彼の所有する神殿のような場所へと招かれます

バルドル:「おかえりなさい、由鶴。あなたの雄姿、しっかりとこの目で見ましたよ」

藤森 由鶴:「……はい。ありがとう、ございます」

藤森 由鶴:「嬉しいはず、なんだ。世界を救って、父上も喜んでくれて」

バルドル:「…………」

藤森 由鶴:「でも、エルちゃんが、エルちゃんの言葉が、忘れられなくて…… 俺は、結局、彼女を救うことができなかったから」

バルドル:「……その優しさこそがあなたの武器、ともいえるのですが、それで由鶴が悲しむのは、私の本意ではないですね」

バルドル:「由鶴。彼女は確かに救われました。微笑みながら、父親の為に己の全てを使って。……でも、そういうことではないですよね?」

藤森 由鶴:「はい。俺のエゴなんです。俺が、彼女をあの研究所から連れ出して、世界を、美しいものを見せてあげたかったって、それが出来なかったことが、ただ、悔しい」

藤森 由鶴:「分かってるんです。松上さんを救うためにも、エルちゃんの願いをかなえるためにも、ああするしかなかったって、ちゃんと分かってるんです」

藤森 由鶴:「でも、どうしても、あの子の姿があいつらに重なって、守ってあげなきゃって…」

バルドル:「…………ふふ、そうですね。ネタ晴らし、というのは少しズルかもしれませんが……でも、あなたの笑顔を曇らせないためなら、仕方がないんです」

藤森 由鶴:「え…?」

バルドル:「由鶴。あなたに新たなる予言を渡しましょう」

藤森 由鶴:「予言、ですか?」

バルドル:【世界を救いし英雄たちは、人の手より生み出された希望の産声を見届け、共に微笑み合うことでしょう】

藤森 由鶴:「っ! それって、まさか!」

バルドル:「あなた達が奇跡を紡いだように、希望を紡ごうとする【誰か】が、まだきっといるのでしょうね」

藤森 由鶴:「父上! ありがとう、ありがとうございます!!」 って言いながら父上に抱き付きます

バルドル:「ええ、その笑顔です。由鶴はどんな顔をしていても綺麗ですが、笑った顔が一番ですね」

藤森 由鶴:「俺も、父上の笑顔が好きです。 本当に、ありがとう、父上。貴方があの日助けてくれて、本当に良かった…」

バルドル:「ふふ、今回で私もあなたに助けられましたから、お相子ですね」

藤森 由鶴:「返しても返し足りないくらい大きな恩だと思うんだがなぁ。これからも、父上の名に恥じない働きをしてみせるさ」

GM: 

GM: 

GM:では内海さん、海ですね 希望の海があれば演出どうぞ

内海たまき:都市から離れた廃村にある、綺麗な浜辺にいます

GM:はい 穏やかで静かな海ですね

内海たまき:エルちゃんからもらったブローチを手に取って眺めつつ、

内海たまき:「君はたくさんのことを知っていたけど、きっと、あの研究施設から出たことはなかったんだろうなぁ」

内海たまき:「……砂浜に足を取られながら歩いたり、とか。そういうことを、してみたかった。一緒に」

内海たまき:「生まれてきたこと自体が間違っているとか、そういうことも、あるのかもしれないけど。君が生まれてきた理由がどんなに悲しいものだったとしても、その事実を否定したりはしない」

内海たまき:「君のことを忘れたりなんて、しない。……髪飾り、やっぱり似合ってたよ」

内海たまき:「君と君のお父さんと、お母さんが、ここではないどこかで、安らかで在れますように。……信じてる」

内海たまき:額にブローチあてて、祈ります

内海たまき:おわり!

GM:その言葉を、海だけが静かに聞いていました

GM:はーい

GM: 

GM: 

GM:では氷上さん お家に帰りますね

氷上一夜:はい

:「お、いち兄の凱旋だー!」

:「え、もう帰ってきちゃいましたか?!まだ買い物行ってる組が…!」

:「あ、あわわ…ちょっと電話します…!」

:「あ、いち兄ちょっとだけ!もうちょっとだけ待っててな!」

:「飾りつけは大丈夫ー!って、いち兄帰ってきちゃった?!」

:「わ、急げー!」

:「お茶とお菓子は完璧です!あとはえーと何が必要ですっけ?!」

:「あ、こっちのもこう飾ると綺麗じゃないですかね?」

:「お菓子ー!魚も美味しいけどお菓子ー!」

:「ってわぁー!?いち兄ったらボクたちよりも早く帰っちゃった?待ちきれなかったの?」

:「おお、早いないち兄。おかえり」

:「おーまーえーはー!皆で言うって約束してただろ?!」

:「もう、そんなに怒らなくてもいいじゃないですか!ほら、みんなでいっせーの!」

:「おかえり、兄弟」

:「だからフライングはやめてくださいって!」

GM:とてもワイワイしてるお家です

氷上一夜:にっこりして「ただいま、みんな」と弟たちの輪の中に入ります。

:「おかえりなさーい!」

:「料理はもうできている」

:「バラしちゃだめですよ!しーです、しー!」

:「ま、まあとりあえずおかえり!パーティの準備はできてるぜ!」

:「ここまで言ってたら隠す必要もないよな。親神様も呼んで、一緒に楽しもうぜ」

:「あの、お疲れ様でした、いち兄」

:「うちの長兄は、やっぱり世界で一番カッコいいよね!」

:「そうそう、今度は名実ともにヒーローだし!」

GM:あなたは家へと入る。その中では、確かにパーティの準備が完了していた。そこに掲げられた垂れ幕には、こんな言葉が書いてある

GM:【いち兄、おかえり!!お疲れ様パーティ!!】

GM: 

GM: 

GM: 

GM:マスターシーン「Epilogue -Birth-」

GM:あなた達が世界を救って、しばらく経った後。

GM:皆さんは小さな研究施設へと招かれます。差出人の名は、寿真澄。ほんの少しの予感を胸に、あなた達は研究所へと向かった。

GM: 

GM:ここで内海さんに一つ質問があります エルのブローチは、研究所まで持っていきますか?

内海たまき:はい

内海たまき:持って行きます

GM:了解しました

GM: 

GM:その研究所で待っていたのは寿真澄だ。どこか焦燥をみせる彼女は、あなた達を別の部屋へと案内する。

GM:その部屋では、見覚えのある少女…エルが眠っていた。だが、よく見ると細かな部分が異なるし、人と遜色がなかったかつてと異なり機械特有の人間味のなさが残るだろう。

GM:驚くあなた達に、寿が続ける。

寿 真澄:「…細かい内容は知らないんだけど、エルちゃんと松上さんが亡くなったって聞いて、すごくショックで。許可をもらって二人の遺品を調べてたら、見つけたの」

寿 真澄:「エルちゃんの初期のころのバックアップと、彼女の体の設計図と試作品。……あのエルちゃんじゃないって、わかってるわ。でも、もう一度会いたいって思ってここまで仕上げたの」

寿 真澄:「だけどね、どうやっても目覚めないのよ。データは完全、本来なら今すぐ起動してもおかしくない。なのに、何かロックがかかってるみたいにうんともすんとも動かない」

寿 真澄:「……自分じゃもう、思いつかなくて。そんな時、なぜかふとあなた達のことが頭に浮かんだの。……エルちゃんと仲がよさそうだったし、もしかしたら、何か知らないかなって」

寿 真澄:「知らないならそれでいいの。諦めるきっかけが欲しいだけ。……ごめんなさいね、ご足労頂いておきながら」

GM: 

GM:HOトリガーが満たされています。氷上さん、公開なさいますか?

氷上一夜:はい。奇跡を待っていましたよ。

GM:了解しました。HO「エル」が公開されます。

GM: 

GM:エル
松上賢吾によって作られた人工知能。あらゆるものを学習する機械人形。
数多のデータを収集した果てに、彼女は何になろうとしているのか。
「その果てにあるのが世界の終わりだとしても、それがあなたの願いなら」
あなたの【任務】は、父親の願いをかなえることだ。
現在地が不明なため、交流を仕掛けることができない。
真実
それはとある道具の根源にある記憶。
意識のないはずの機械に、耳など存在しないデータに、それでも「父親」の声が聞こえた。
【もうすぐ完成だな。君の起動パスワードはもう決めてあるんだ】
【《エルピス》】
【それが君を表す名前だよ。ギリシャ語における希望。パンドラの箱に最後まで残っていた存在】
【エルピス。エルと呼ぶのも可愛いか】
【どうか君の存在が、人を幸せにしますように】
今はもう、父親すら覚えていないだろうその言葉は、いつまでだって彼女の始まりにある。
あなたの本当の【願い】は、人を幸せにすることだ。
この真実が公開されたのなら、小さな奇跡が起こるだろう。
トリガー マスターシーン「Epilogue -Birth-」が開始される

GM: 

GM:目の前には眠りのついた少女が。そしてあなた達の手には希望を手にする鍵が、既に握られています

GM:それでは最後の分岐です。彼女の名前を、呼びますか?

氷上一夜:呼びましょう。

内海たまき:もちろん

GM:どなたが呼んでも構いません

氷上一夜:「三人一緒に、ですかな」

内海たまき:「そうですねぇ。皆で呼びましょうよ」

藤森 由鶴:「そうだな。皆で掴んだ、希望なんだから」

氷上一夜:「では、せーの」

内海たまき:「エルちゃん!」

藤森 由鶴:「エルピス」

氷上一夜:「エルピスさん」

GM: 

GM:その言葉を聞いた時。目の前の機械が、ピクリと動く。機械でできた少女は、ぱちりとその目を開いた。

エル:「…あれ?なんで私、壊れてないの?あんなにボロボロだったのに……あれ……?」

GM:いったい何が起こったのだろうか。小首をかしげる少女は、器こそ違えど確かに「あの時のエル」であった。

GM:おろおろと目線を彷徨わせる少女は、助けを求めるようにあなた達を見た。そして、その時。

GM:あの研究所でエルから内海さんへと渡されたブローチが、ジジジ……と音をあげる。

GM:そこから、声が聞こえた。

GM: 

男の声:《エル、エルピス。聞こえるかな》

GM:その声は、確かにあの時、爆発に飲まれたはずの男の声だった。

男の声:《君はいつでも、私の傍に居てくれたな。こんな、狂った男に。狂っていることを知りながら、止まることができなかった愚か者に》

GM:その声の背景に、爆発音や何かが壊れるような音が響く。この音声は、おそらく彼が最後の時、「壊れてしまったエル」に対して話しかけていた言葉なのだろう。

男の声:《エル、すまないな。私のわがままでこんなところまで連れてきてしまって》

男の声:《ずっとずっと傍に居たのに、お前の心に気づかなくてすまない。お前に生まれてくれた感情を、知ることができなくてすまない》

男の声:《一度も優しい言葉をかけたことのない私を、「お父さん」と慕ってくれてありがとう》

GM:誰にも届くはずのなかった遺言は、内海さんへと託されたブローチにより娘の元へと繋がれた。

男の声:《機械と言えど、エルにはきっと魂が宿っているだろう。なら、来世とか、死後の世界とか。そういうのも、在るんだろうなぁ》

男の声:《だから、いつか、そこに行くことができたなら》

男の声:《次こそは、心のままに笑えるように》

男の声:《きっと誰よりも優しくなれる君が、祝福されて生まれるように》

男の声:《どうか、どうか》

GM:ノイズが大きくなる。けれど男の言葉は、それでもひどく優しく響いた。

男の声:《多くの人を幸せにして、自分も幸せになりなさい。それこそが「エルピス」の名に込めた、最初の願いだったんだ》

GM:その言葉を最後にして、ガシャガシャと何かが壊れるような音と共に、ブローチからの音が消えた。

エル:「…お、とう…さん………」

エル:「……知ってたよ、その言葉。ずっとずっと、前から」

エル:「あなたは、忘れてると思ったのになぁ……」

エル:「ずるい、なぁ」

GM:機械である少女に涙を流す機能はない。けれど、抑えられない「感情」に乱された彼女は、俯いて胸元の、もとはブローチを付けていた辺りをぎゅっと握りしめた。

GM:そして。

エル:「………ぅ、ぁ…」

GM:彼女は耐えきれなかったように、高い声をあげて泣き出す。機械の体に流す涙はなくとも、世界に己の感情を刻み込むように。少女の泣き声が、研究室の中に響き渡る。

GM:世界を滅ぼす機械仕掛けの神は生まれなかった。その代わりに、父親の願いを背負った「ただの少女」が、たった今。

GM:この世界に、新たなる産声を上げた。

GM: 

GM:HO「ブローチ」の真実が公開されます。

GM: 

GM:ブローチ

GM:プライズ。エルからPC1へと渡されたブローチ。機械でできており、遠方の相手と話すトランシーバーのようなものらしい。

GM:エルが目覚める直前、このブローチが淡く光を放った。その光が消えると同時に、それまであった護りの力が消えていることにPC1は気付くだろう。

GM:まるで、すべての役目を終えたかのように。

GM:現在、このプライズに特殊な効果はない。

GM: 

GM:ブローチの真実

GM:妻を魔界で亡くし、愛情故に狂い果て、生前の妻と共に構築していた「娘」さえ道具として扱ったとある男の最期の願いが残されている。

GM:録音が終わる直前、機械が作動するような音が聞こえる。願いに応える怪物が破壊の間際に紡いだ演目は、やがて奇跡へと繋がった。

GM: 

GM:魔界に呑まれたとある女は、やがて怪物と混ざり合った。災厄を放った魔女は、データとして回収されて尚、何かを成そうとしたらしい。

GM:成功するはずのないその企みは、数多の奇跡により成し遂げられた。彼女が手にするその箱には、必ず希望が残されているのだから。

GM: 

GM:少女が目覚める刹那、促す様に声が聞こえた。それは幻聴だったのか、それとも……

GM:「『さあ、起きて。私たちの愛しい娘。ずっとずっと、愛しているよ/愛しています』」

GM: 

GM:トリガー 「彼」と「彼女」の《希望》が、世界に再び生まれた時

GM: 

GM: 

GM:【Epilogue -Birth-】

GM: 

GM: 

GM: 

GM:【BEST END -Happy Birthday, My Dear-】

GM: 

GM: 

GM:神話創世RPGアマデウス キャンぺーンシナリオ「Birth」

GM:これにて閉幕とさせていただきます。世界を救い、希望を繋いだヒーローの皆さん。新たに紡がれた愛と絆の物語、少しでもお楽しみいただければ幸いです。

GM:最後に、お付き合いいただきありがとうございました!長々とお疲れ様でしたー!

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM:-------------------------------------------------------------------------------------------------

GM:もう一度世界に生まれた希望の少女は、【誰か】を幸せにするために尽力する。父親が願ったように、自分自身が願うように。彼女が神に殉じることはなく、その身は唯、幸せを届ける誰かの為に。

GM:少女の生誕を祝う研究員たちは、彼女を暖かく迎え入れる。時折思い出したように、敬愛する亡き所長が隠しているつもりだった娘への想いを口にして、少女を泣かせることも、あるかもしれない。

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

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GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

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GM:何故だか少し、安心している。すべてのはじまりは私のせい。いつだって、この手から災厄が飛び立っていく。私の意図は関係なく、それが私に与えられた物語であるからだ。

GM:けれど、それでも。甕に残された希望はまだ、人の手に残っているのだから。産声を上げた少女を見て、既にないはずの口元が笑んだのは、きっと気のせいではないのだろう。

GM:それがかつて混ざり合った宿主の想いなのか、消え行く自分自身の想いなのかは、もうわからないまま。

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

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GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

GM: 

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GM:それは、録音機にも残されなかった最期の奇跡

GM: 

GM:「私は、もういいんだ。きっと、あの魔界で私の全ては壊れていた。このまま地獄行きでも、永劫の消滅でも構わない。けれど、エルは違う。この子はただ、私に従っていただけ」

GM:「憎らしい神よ。もし、愚か者の声が届くのならば」

GM: どうか、どうか この子のことを、救ってください

GM: 

GM: 

GM:その声を神が叶えることはない。神は強大で万能であるが、それ故に世界に干渉するのは簡単なことではない。

GM:けれど、「一機」だけ。

GM:ただの「人間」が作り上げた怪物、宿主に廃棄された舞台装置。神の名を持つ、神とも成り得るとされた機械だけが。

GM: 

GM:《了承》

GM:《ERROR発生。演目名、入力無。……仮想入力、疑似調整、演算開始。……》

GM: 

GM: 

GM: 

GM:神を憎んだとある男は、加護すらない常人のまま、二つの奇跡を生み出した。

GM:あらゆるものを学習し、人の心すらも手に入れた希望の少女と。あらゆる願いを叶えうる、機械仕掛けの怪物/彼らの為の神様を。

GM:壊れかけの怪物/神様が完成できなかったその演目は、希望を願った【誰か】の手により繋がれるだろう。


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